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まずは土地の確保!
いざ小屋を建てようと思ったら、必要になるのが建てる場所、つまり土地ですね!
既に所有している土地があって、それを利用できればいちばん楽でいいのですが、利用できる土地がない時は手頃な土地を探し出して購入するしかありません。
この記事ではセルフビルドができる土地の探し方を紹介していますので、是非ご覧ください。
セルフビルドができる土地とは?
日本の土地は都市計画法という法律によっていくつかの区域に分けられていて、開発や保全を積極的に行う区域を「都市計画区域」、それに準ずる区域を「準都市計画区域」、それ以外の区域を「都市計画区域外」といいます。
基本的に建築確認申請が不要でセルフビルドができる可能性がある土地は、「都市計画区域外」にあり、中でも“都道府県知事が指定する区域”を除いた場所になります。
都市計画区域外と建築確認申請
「都市計画区域外」においては、
- 木造の建築物であれば3階建て以上 or 延べ床面積500m² or 高さ13m or 軒高9mを超える建物
- 木造以外の建築物であれば2階建て以上 or 延床面積200m²以上の建物
という規格を超えなければ(超えることはないと思いますが…)、建築確認申請は不要です。しかし、都道府県や市町村により別途届出が必要な場合があるので、必ず確認をしましょう。
ちなみに、私の自治体では10m²(3坪)以上の建物の場合には「工事届」が必要になります。
セルフビルドに向かない土地
「都市計画区域」には、「市街化区域」と「市街化調整区域」の区分が定められていることがあり、それぞれ逆の特性を持っています。
「市街化区域」は、既に市街をなしている区域のことで、積極的に開発が行われています。この区域では、一般的な方法なら住宅を建てることはできますが、建築確認申請が必要になるのでセルフビルドには向いていません。
「市街化調整区域」は逆に、無闇に都市開発されることを防ぐ名目で区分けされた土地で、一般的には開発や建築行為が規制されているので、いくら価格が安くてもセルフビルドはできません。
ちなみに、自宅の庭に小屋を建てたいと思った場合でも、基本的には建築確認申請が必要になるみたいです。インターネット上では「10㎡以内であれば建築確認申請不要」と言われているのを数多く見かけますが(私もそうだと思っていました)、これは住宅の増築に関してのことらしく、小屋を新築する場合には簡易的な物置小屋くらいの規模でない限り、適応されないのでお住まい地域の役所などにしっかり確認をしましょう。
ヤマケン様のブログ記事を参考にさせていただきました
土地の探し方は?
新たに土地を取得する場合ですが、土地探しは基本的にインターネットか不動産屋に直接確認でいいかと思います。気になる土地(空き地)を見つけたけどインターネットのサービスでは見つからないし、不動産屋の看板も出ていないような場合には法務局へ行って確認してみましょう。
小屋をセルフビルドできるような土地(都市計画区域外の山林など)は、個人で所有していることも多いので探す手間もかかるし、そもそも手に入れてもインフラの整備で力尽きそう…
狙い目というか、おすすめなのはインフラがある程度整った別荘地でしょうか。バブル期に造成された場所なんかは価格も落ち着いていて、周辺が静かな所も多いかと思います。
別荘地は都市計画区域外の地域が多く(というか、都市計画区域外だから別荘地として運用されている)、ある程度の規模であれば電気、水道といったインフラが整備されていることが多いのでセルフビルドに向いていると言えます。
車で侵入できないような山奥などは、建築資材の搬入にも困難を極めます。水道の引き込み、排水に関しても中々現実的ではないので、よく検討することをおすすめします。
この記事のまとめ
- セルフビルドで家を建てることができる土地は「都市計画区域外」にある
- 都市計画区域外においては一般的な2階建て住宅の規模くらいであれば建築確認申請は不要
- 都市計画区域内はセルフビルドに向いていない
- 土地探しはインターネットサービスか不動産屋でOK
- 価格が落ち着いていて、比較的インフラが整っている別荘地などがあればおすすめ
自分が求めている土地を見つけるのは大変だと思いますが、諦めずに探せば良い土地に出会える確率は上がります。土地を手に入れた後のことまで想像しながら土地探しを楽しむのが良いと思います。
以上、小屋作りの為の土地探し<前編>でした!