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本記事は雨水の飲用を推進するものではありません。雨水飲用は自己責任でお願いします。とは言いつつも大型の災害が増えている昨今、いざという時に使用できるように雨水タンクの設置や浄水器の準備をご検討下さい!
↑記事内では使用していませんが、こういった商品も多数販売されています。また、当記事内には上記のような広告がいくつか表示されますのでご了承下さい。
↓特に関連はない前回の庭いじり。
雨水タンクの設置
雨水タンク自体は小屋作りを始めるときに買っていましたが、貯水タンクとしての活用でしたので、これからは雨樋と接続して本来の使い方をしていきます(本来は飲用不可ですが…)。
設置場所は当然雨樋のすぐ側です。このあたりを雑に整地しつつ設置の準備をしていきます。
均したところにコンクリート平板を置きました。古いのと新しいのでなんちゃって市松模様感を出しておきました(笑)
そして足場に使った単管パイプで適当にやぐらを組んでみました!長いパイプはパイプカッターで切断しましたが、結構きれいに切れるもんですね^^
あまり意味はないですがタンクの下に塩ビシートを敷いています(ポンプの暫定屋根)。冬に向けてポンプの断熱も考えないと…。
ホースには砂こし器を取り付けました。雨樋には結構ゴミが溜まるのでここで取っておきたいと思った次第です。
あとホースは薄いのを使うと藻が生えるので、専用品を使用しました。
井戸ポンプの設置と配管
給水には荏原製作所の「25HPE0.25S」という井戸ポンプを使用します。
新品の井戸ポンプは中々に高いですが、今後シャワーにも使いたいのでそれなりに水圧が高いものを用意しました。
雨水タンクのドレンから取水するので、バルブ付き専用キャップを取り付けました。ここから井戸ポンプまでVP25(塩ビ管)で繋いでいきます。
ネジ部にはシールテープを巻きましたが、最初の一山にはテープをまかないようにするのが正しいようです。ちぎれて水に混入しちゃうらしいですね!
塩ビ管の接続は専用の接着剤を使用してガッチリ固めていきます。ここを適当にやると各所から水漏れするのでくれぐれも慎重に…(n敗)。
オス側メス側それぞれに接着剤を塗って差し込んだ後に30秒ほど固定(時間は太さで変動)するというのが正しい使用方法のようです。
塩ビ管はラチェット式のパイプカッターで切断してみました。ノコで切るより早くて断面もきれいでオススメできます^^
役物が多いとバルブの向きを整えるのが難しいですね💧シールテープは基本巻き過ぎたので、バルブの向きと共に後ほど修正しています。
右側が吐出口で(逆の方が嬉しい)平行ニップル→バルブ→平行ニップル→ユニオン継手→ディスクフィルターというように繋がっています。
ユニオン継手はこの位置でバルブ側とディスクフィルター側を分離できる便利な継手で、自分も実際に使ってみて構造を理解しました。
そしてディスクフィルターですが、ナイロン製でドーナツ型の板のようなものがたくさん入ったフィルターで細かい砂などのゴミを取り除いてくれます。浄水量が多くてメンテナンスも簡単なので導入してみました(フィルターは緑です。色でメッシュサイズが異なります。)。
当初は吸込口側にも砂こし器をつけていたんですが、どうしてもお漏らししてしまうので、パイプごと切断してバイパスしておきました…。
大雨の影響で水没していますが私は元気です。給水管はポンプの吐出口が呼び径25なので途中までHIVP25(HIは耐衝撃)ですが、20を経由して13から水を取り出します。
手前の立ち上がりがガーデンシンク用で小屋の下に伸びているのがキッチン用ですね。ディスクフィルターから右に分岐しているのは計画中のシャワー用です。(下記に妄想記事あり)
ガーデンシンクの設置
立水栓と迷いましたが立ったまま使いやすいほうがいいと思ったので、庭側にはガーデンシンクを設置することにしました。
ガーデンシンクは楽天でめっちゃ安く売っていたので、迷わず購入してみました。作りは割りとしっかりしているので満足感は高めです^^
ガーデンシンクの周りは防草シートを敷いた上から砕石をばらまいてそれっぽく仕上げてみました。ずっと粘土むき出しだったので、歩きやすくてかなりいいです!
防草シートと砕石の拡大は今後の課題ですね。
キッチンにも繋いでみる
外から給水管を伸ばしてきたので、キッチンに穴を開けて引き込んでいこうと思います。
ここがキッチンの床です。左奥の下辺りにパイプが来ているので、ホールソーで穴を開けてお迎えします。排水はタンクに溜めてから捨てています(これは汚い💧)。
最初、手前の穴を図面見ながら開けたんですが、見事根太に当たってしまった訳です…。仕方なく奥に開け直して何とか致命傷で済みました😭
外から来たパイプには、TS給水栓用ソケットを接着剤でくっつけ、ユニット取出し金具の順で繋いで床にビス留めしました。
ユニット取出し金具にはストレート形止水栓という給水管と止水栓がセットになったものを挿して水を取り出します。止水栓にはシールテープが巻かれていませんが、水漏れしたので巻いておきました。
止水栓には今回の企画の肝である浄水器を取り付けました。使用したのはクリンスイの「HUC17021」というアンダーシンクタイプの浄水カートリッジです。穴が隠せて便利!
この浄水器は不織布で粗ろ過し、イオン交換樹脂と活性炭で溶解性鉛やトリハロメタン、カビ臭や農薬など除去した後に中空糸膜で微粒子・雑菌・赤サビを取り除いてくれます。
ただし、メーカーは当然水道水での使用を前提としていて雨水や井戸水だと総浄水量の減少や詰まりが予想できるので、その辺は完全に自己責任ですね。
ちなみに取り除く全物質は、遊離残留塩素・濁り(雑菌・微粒子)・クロロホルム・ブロモジクロロメタン・ジブロモクロロメタン・ブロモホルム・テトラクロロエチレン・トリクロロエチレン・総トリハロメタン・CAT(農薬)・2-MIB(カビ臭)・溶解性鉛・1,2-DCE・ベンゼン・陰イオン界面活性剤・フェノール類・ジェオスミン・鉄(微粒子状)・アルミニウム(中性)となっております。
今まで使用していたミニ水栓を取り外して、新しいものを取り付けました。水量が多くなり、ヘッドを動かすことができるので大変満足です^^
水質検査をしてみた
浄水後の雨水が飲用に適さないとそもそも企画が成り立たないので、専門機関に検査を依頼することにしました。
今回は楽天から簡単に申し込みできる「宅水検」というサービスを利用しました。こちらは購入するとボトルが届いて、それに調べたい水を詰めて送り返すというものになります。
それぞれの検査方法はよく分かりませんが、ボトルが4つ入っていました(右下は滅菌仕様)。
それぞれのボトルに説明書通り水を入れ、付属の書類に必要事項を記入し、クール便で送り返すだけで検査を行なってもらえます。
着払い用の伝票が同封されているので、集荷を依頼するか近くの営業所に持ち込めばいいってのが楽で良いですね^^
検査結果が届くまでは2週間前後かかりますが、郵送されてくるのでただ待ってるだけで大丈夫です。そして届いた結果が…↓
あくまで現状での話ですが、飲用に問題ありそうな値にはなりませんでした!しばらくは飲用も含め、この浄化雨水を利用してみようかと思います。
災害への備えとして
私は水道のように使用したかったので、仰々しいポンプを用意しましたが、災害への備えとしてはタンクの設置と簡易浄水器の用意でも十分かと思います。
また、雨水タンクの設置は降雨災害への対策にもなりますので、晴れた日に水を使用したり抜いたりしてタンク内をきれいに保ち、雨の日にしっかり貯めるといった運用がおすすめです。
雨水タンクは大きさ、降雨量にもよりますが、一度雨が降れば満タンになることがほとんどなので、空にすることはそこまで気にしなくて良さそうです。
自治体によっては、雨水タンクの購入時に補助金が出るところもありますので、お住まいの自治体のHPなどで確認をしてみて下さい。ちなみに私の自治体は非対応です😭
おわりに
これで小屋に水を持ち込む必要はなくなりました。けっこう大変だったんですよね💧
結果も確認できたので、いよいよ水を飲んでみました。感想としては「THE普通」ですね!正直水の味とか分からんのですよ💧
次回は雨水を利用するシャワー小屋用の整地も含めて庭の片付けや整備の様子でもまとめようと思います。思いつきでやってるので変わったらごめんなさい!
うまい(のか?)!もう1杯!