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前回の続きということで2階の壁パネルや屋根作りの様子をまとめていこうと思います。前回の記事をまだ読んでいない方は↓からよろしくお願いします!
垂木の仮付け
前回2階の壁パネルを立て終えた辺りから少しずつ雨が降り始めてしまい、急場をしのぐために垂木を数本取り付けてシートを掛けることにしました。
とりあえずこの日は雨さえ防げればよかったので、3本だけ取り付けています。シートを掛ける前にかなり降られてしまいご覧の有様です…。
垂木の先っちょにはシートが破れないようにクッションを付けておきました。
垂木の固定には「タルキックⅡ」というビス型の垂木留めを使用しました。
以前の設計では軒を付ける予定でしたのでタルキックとひねり金物を併用するつもりでしたが、ご覧の足場なので急遽軒ゼロに変更しタルキックのみでの固定となった感じです。
垂木には2×6を使用していますが、12ftでは渡すことが出来なかったので仕切り壁の上で継いでみました。切り欠きがズレているのは愛嬌です。
ちなみに、ここも後程タルキックで固定しています。
壁パネルの仕上げ
仮とはいえ2階に広いスペースが出来たので物置として使えるようになりました。
ですので外で保管していた垂木や屋根用の合板は全て2階に上げています。湿気の影響も受けにくく、良い状態で保管できたので後の作業もスムーズに進んだように思います。
では予め壁パネルに合わせて切っておいた合板を張っていきます。端材が結構出てしまったので、そちらは物置の壁にでもしておきましょう。
高所で合板を張るにあたって、ようやくハーネスの出番が来ました!数ヶ月眠らせておいた安物のフルハーネスですが役目は果たしてくれそうです。
ハーネスを着けて単管を這い回り、なんとか合板を張ることが出来ました。やっぱりこの状態になると室内感が出ていいですね^^
2階用の透湿防水シートを巻く前に帯金物(というか短冊)をいくつか付けてみました。これを付けたことにより1階と2階の一体感が増したことと思います。
しかし実際にはどれくらいの効果があるんでしょうね?
下準備が出来たので、防水シートを巻くとこまで一気にやっています。
2階部分にはフクビ社のスーパーエアテックスを使用していますが、これはお金をケチらないでタイベックにしておけばよかったと思います。
スーパーエアテックスや他の防水シートがどうこうと言うよりタイベックだけが別物と言えるくらい頑丈なので、小屋作りのような完成までに時間のかかる過酷な状況では出来るだけタイベックを使ったほうがいいんじゃないですかね?(デュポン社の回し者ではないです)
垂木周りの仕上げ
先ほど仮で取り付けた垂木ですが、本格的な屋根作業に入りたいので早急に残りを取り付けます。
ということで、電気工事をしてくれる予定の友人Bの手も借りてパパッと垂木を取り付けることが出来ました(写真には写っていませんが、壁の合板張りも手伝ってもらってました!)。
配置自体はとてもシンプルで割とキレイに455ピッチになっています。
破風板(鼻隠し)の下地には適当に合板を切って使用しましたが、せめて1×4にすればよかったと思っています。合板だとビスの効きがあまり良くないもので…
続けて垂木間に2×4を切り出した面戸板を取り付けました。破風下地合板と面戸板の間には隙間があって、外壁と屋根裏をひと繋ぎにした通気層が出来る予定です。
ですが、軒がないので排熱に関しては微妙なとこですね^^;その辺は換気扇でカバーします。
垂木の継ぎ目は金物で補強しています。継ぎ目にもタルキックを使用しているのでいらないかと思ったんですが、出来るだけ補強しておいて損はないかという考えです。
垂木周りはこんな感じでしょうか?ここからはもっと屋根感のある作業をしていきます!
屋根の下地作りなど
リアル時間で言えばこの辺からめっちゃ時間がかかってしまったんですが、ブログなのでさっくりまとめていきます。
下地の合板を2枚張ったところです。少し分かりにくいですが、先に細く切った合板を張ってからそこに引っ掛けるようにして大きい合板を張っています。
合板を張ったことで物置スペースに個室感が増して嬉しいです!
合板を張った分だけ屋根用の防水シートをちゃっちゃと張ってしまいます。嘘です。絶賛梅雨につき合板を張ってから防水シートを貼るまでに1ヶ月空いています…。
屋根の防水シートにはフクビ社の透湿ルーフィング「遮熱ルーフエアテックス」を使用してみました。コスト的に透湿を活かせる使い方はできていませんが、アスファルトルーフィングに比べ軽いことと屋根全体を包み込めるようにこちらを選択しました。
透湿ルーフィングは雨の日に屋根の幅に合わせて切り出しておきました。壁用のシートと比べるとかなり分厚くて頼り甲斐があります^^
透湿ルーフィングは雨漏りを防ぐために手前に半分垂らすように張りました。先程書いたように通気性をもたせたいので下記のような施工をしています。
まずトリマーに幅広のビットを付けて胴縁を削り、通気胴縁を自作して取り付けてみました。そして、この胴縁に透湿ルーフィングをタッカー留めすることで多少の通気性を確保しています。
こちらは側面なので通気性とか微妙ですが一応同様の処理をしておきました。
棟側は壁の防水シートを防水テープで塞いでから胴縁を付けて透湿ルーフィングをタッカー留めしています。
で、個人的に大事だったのが垂木の位置に線引ですね。下地センサーは持ってますけど作業性が全然違うと思います。
ただ、写真のように合板の継ぎ目に線を引いてしまうと継ぎ目にビスを打ってしまうので、ビスを打てる位置に線を引くなどした方がいいですね。自分は後程修正しました。
いよいよ屋根本体へ
梅雨が開けた途端猛暑に襲われ、屋根作業が二進も三進も行かなくなっていたので、友人の計らいで気温が落ち着いている朝から屋根作りを決行することにしました。
屋根材に先行して軒先唐草という役物を付けるのですが、それより先に破風板(ここは鼻隠しですが面倒なので商品名の破風板に統一)を付けないと唐草が邪魔になるので、3mのものを取り付けやすく半分に切り出してから取り付けました。
この破風板はセラミックス破風板とありましたが、丸ノコで難なく切断できました。朝から予想以上に気温が上がってしまい友人は既にキツそうです…。
無事に破風板が付いたので唐草も取り付けてしまいます。長さが微妙なのでコーキング材を塗っておいてから切り出した唐草で間を埋めました。
板金の固定は、隠れてしまう場所には「野地板ビス」を使用し、露出するところには「パッキンビス」それぞれ使用しています。
唐草を付けた後、ケラバ水切りという役物を両サイドに取り付けて屋根本体を2列分取り付けたのですが、暑さにやられ逃げ帰って次の作業日に雪止めを取り付けているところです。
屋根材には「GOKUルーフ」というガルバリウムの板金屋根を使用しています。裏面にはクッション性のある断熱材が貼ってあり、雨音も軽減してくれるようです。
1列に2枚使用し、収まらない分は切り落としました。最初の一列は唐草に引っ掛け、2列目以降は屋根材同士を噛み合わせる仕様です。当て木などをしてしっかり叩き入れます。
しっかり嵌め込んだら垂木の位置でビス留めしました。ちなみに唐草などの役物は「GOKUルーフ」専用の物が下記のショップで買えるので安心です!
雪止めは垂木がある位置にだけ付けました。ビス2本だけのお手軽仕様です。積もる時は結構積もるので(50cmくらい)こいつがないと結構危険ですね^^;
ケラバ水切りの継ぎ方はYouTubeに上げてる方がいたんですが、そんなことは忘れて力でねじ込んでしまっています。
お盆休みに雨が降らず、気温も低いという神のような1日に作業していたので急ぎ足になるのは仕方がないんじゃあ…。
土足で下界と天界を行ったり来たりしているので汚くなっていますが、この辺は当社比で順調に屋根が張れています。
最後の1列は奥行を合わせるために長手方向に切っています。この切り出しは地味に手が痛かったです。涼しかった神の日にはこの辺まで作業して帰路につきました。
当然のようにまた1ヶ月経過してから仕上げに入れました…。棟板金を固定するための貫板ですが、その下は屋根材と透湿ルーフィングの隙間を防水テープで塞いでいます。
例によって破風板を付けた後に片流れ用の棟板金の取り付けです。この日も日差しが強くてめっちゃゴーストが写っていますね。
棟板金はこの位置から貫板にビス留めしています。端の部分は切込みを入れてケラバ水切りと干渉しないようにしてみました。何故か板金加工する時間は山程ありましてね…。
屋根はひとまず完成!
雨という雨に苦しめられてきましたが、ここに来て何とか屋根を設けることが出来ました!雨樋の取り付けは外壁の後にやる予定です。
細かいところ、細かくないところで雑な仕上がりになってしまいましたが、もし雨漏りするようなことがあれば都度修理していこうと思います。
でも本音を言えばノーメンテで20年くらいもってくれんかなぁ…。
次は2階の窓を取り付けます!大して写真を撮っていないので、ものすごい短編記事になりそうですが、そちらもよろしくお願いします^^