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ここからは内装作業に入ります。小屋作りもそろそろ終りが見えてきましたが、最後までよろしくお願いします!
まずは天井の準備から
この辺の作業は2021年12月にやっていたようです(遠い目)。
こちらのダンボールは屋根裏や天井に通気層を確保するアイテムで、小屋では天井に断熱材を入れる前に仕込んでおきました。
こいつを垂木と垂木の間に仕込むとこのようになります。屋根合板と断熱材の間に通気層ができるというわけですね。
ダンボールの折った部分がバネのようになるので、タッカーやテープなどを使わなくても固定できるのが便利です。
ダンボールの先っちょは外とつながっているので、気密テープで塞いでしまいます。これにより虫が入ってこなくなりました^^
屋根の構造については下記の記事をご参照ください。
いざ断熱!
垂木には2×6を使用しているので壁より少し厚い断熱材を使用できます。
壁用には90mmですが天井には105mmを使用し、「通気くん」の30mmと合わせていい感じの厚みにはなっているはずです…。
断熱材を入れるとこんな感じです。今回使用するのは床同様ロックウールですが、ホームマット“NEO”という少し気密性が高いフィルムを使用しているものにグレードアップしました。
ちなみに物置スペースの壁の上は空いているので、そこに断熱材を通せるようになっています。断熱材の耳には印が書いてあるので、その位置をタッカーで垂木に留めます。
買ったものは長さが足りないので、残りのスペースは切った断熱材を詰めます。継いだ部分はとりあえず気密テープで塞いでおきました。
天井の断熱はこんな感じです^^
壁も基本的には天井と同じなので、スタッド(間柱)の隙間に断熱材を詰め込んでいくことになります。天井と違って固定しなくても落ちてこないので「楽」ですね。
…。「楽」というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。
天井の垂木は等間隔だったのでただはめ込めばよかったわけですが、スタッドは結構適当な間隔にしてしまったので、幅に合わせて切り出す必要があります。
中身を取り出して余ったフィルムはこのようにしてかぶせておきます。余談ですが、換気扇のでかい穴は放っておくと寒いのでこっちも適当に塞ぎました。
スタッド間の幅が不揃いだった関係で付属のフィルムが足りないところが多々出ましたので、そういった箇所には別に用意していた防湿フィルムを張ってみました。
どうせ見えなくはなりますが、やっぱり付属のフィルムで揃えたほうがきれいに見えますね(笑)
二階の壁も同様に断熱材を充填しました。壁が低いので作業は楽ですが、天井のところが斜めになってるのでそこが少し面倒でしたね。
断熱終わり!
遮音もしてみた
二階だけではありますが、後々電子ピアノを置きたいので気休め程度の防音をしてみます。
一階の床に張ったものと同じモノタロウブランドの遮音シートを使用しています。床は転がせばいいですが、いかんせん重いので壁だと地味に大変です。
天井に至っては重みでタッカーが抜けてしまうので一旦壁だけということにします。
ドア枠・窓枠などをつけてみる
石膏ボードを張る前にやってしまわないと具合が悪いので、ここらでドア枠、窓枠などをつけてしまいましょう。
ドア枠は結果から言うとこの様になりました。サイズが大きいので固定がしにくかったですが、なんとか取り付けできたので下記で紹介します。
枠はホームセンターで2mのものを買ってきて切って使いました。小さいドアじゃなかったら尺が足りないので、何とかしてください。
枠の固定にはこのような金具を使用します。が、似たような商品が色々あってよく分からなかったので適当に選びました(笑)
こちらの商品は釘で躯体に固定して、枠にはビス留めする仕様のようです。また、縦枠と横枠同士は別途ビスで固定しています。
ドア枠がついたのでドアクローザーもつけてみました。しかし、よく調べないで安いのを買ったので、これが室内ドア用だとはつけ終わるまで気が付きませんでした…。
まあ力は弱いですが、それなりに機能しているので問題が起きるまではこのままにします。また、ドア枠と躯体はビスで固定してビスキャップを被せてみました。
こっちは窓ですが、三方クロス巻き込み仕上げにするので窓台だけを設置します。
玄関ドアと違ってこの窓には窓枠固定用のビスが使えるので、ドア枠より簡単に固定ができました!横と上側にはクロスを貼るために合板を使います。
窓台、合板を取り付けこの様になりました。この辺の処理はネットで探したんですけど、これといったものがなかったので基本的には我流です。参考にしないでね^^
ドア、窓枠はこんな感じかな?
地獄のボード
石膏ボードは地獄ですよ(真顔)。
ボード置き場を用意しておきつつ、友人Bくんに搬入してもらいました。すごい息を切らしながら電話してきたのを覚えています。申し訳ないね!
石膏ボードは合板と違い切るのはとても簡単です。アクリルのようにカッターなどで切込みを入れて折るだけでOK!嘘です!細かいとこは鋸刃で切らないとですね。
ボード同士が突き当たる箇所はパテ処理するために溝を作らないといけないので、ボード用のカンナで削る必要があります。※ボード長辺には元々この処理がしてあります。
カンナでうまく削れないときは刃の調整が必要ですので、いい感じに調整してみてください。
それで切断面ですが、このようなヤスリで削ることになります。これがほんとに粉塵製造機で地獄の入り口でした…。
細かいところを削る用に小さいものもあったほうがなお良いです。
まずは上からということで、天井に9.5mm厚のボードを張るわけですが、上にも書いたように天井には遮音シートがつかなかったので、ボードの裏にくっつけることにしました。
タッカーを使って簡単に剥がれない程度に留めておきます。
石膏ボードは専用の石膏ボードビスにて固定していきます。普通のビスとの違いは頭が梨地といってザラザラしていることぐらいですかね?
ザラついてることによってパテを塗った際に食いつきやすいようです(多分)。この小屋のサイズでも2箱は必要だったので、余裕を持って準備したほうが良さそうですね。
試しに1枚張ってみました。言えることは滅茶苦茶しんどいっす。重さは10kgくらいですが、地味にしなって折れそうになるし、ビスを打とうとするとズレる。
そして、ビス一点じゃとても支えられないので一気に数か所打ち込まなきゃならないことに絶望しました。
一応支えの治具も存在しますが、あれって斜めの天井で使えるのかな?
二人以上で作業すれば事もなげに作業できるかと思いますが、友人も忙しいのでなんとかソロで作業するために半分に切断してから張ることにしました。
ビスを打つ本数が増えるのでオススメはできませんが、どうしても一人で作業しなきゃいけないとき試してみてください。
※ただし下地の位置には注意が必要!当然、下地にビスが打てる位置でボードを切らないと天井に固定できないです。
物置の中はこんな感じです。ここは天井が低いので、半分にしなくても足で支えながら張ることができたので、比較的楽でしたね。
壁側は細かい加工などがありますが、基本的に支え続ける必要がないので天井に比べたら屁でもないですね。ある程度サクサク進むかと思います。
窓の周りにピンクの物体が詰まっていますがこちらも断熱材です。…えっ?
Re:断熱
上の方で「断熱終わり!」と言ったな、あれは嘘だ。
ドア、窓枠の周りの隙間を埋める必要があるので、こちらの発泡ウレタンスプレーを使います。逆さにして使いますが、こいつも中々の曲者でした。
「発泡」ウレタンとは言うものの、どんな感じになるのか分からなかったので適当にブチ込んだらこのザマです。
とはいえ固まってしまえばカッターなどで簡単に切ることができるので、そこはいいんですが、固まるまではものすごいベタつきます💧
服とかに付いたら多分アウトです。
なんとなくいい感じに削り取ったらOKとします。なんかネギトロみたい🤤
断熱、本当に完!
ボードは続くよどこまでも…
当然窓部分にもボードを張るんですが、これはやり方がよくありませんでした。
窓のサイズより開口が大きくなってはまずいと思って、「後から穴を開けりゃいいや」戦法ととったんですが、開口部がものっそい切りにくいです。
更にヤスリがけが必要なことを考えると、しっかり採寸して先に開口することをオススメします。多少のズレであれば後で修正できますので。
ちなみに細かい切断は下記のボード用ノコ刃を使用しました。こちらはカッター刃とノコ刃がワンセットになっているので便利です。
やっちまったものは仕方がないので、ミニ四駆の肉抜きよろしく穴を開けてからノコで切って削るという処理をしています。
そんなこんなでボードがほぼ張り終わりました!一階の天井は忙しい友人になんとか手伝ってもらい事なきを得ています。個人的に天井に足跡があるのが好きです。
また、友人Bくんにはダウンライトやコンセント用の穴を開けてもらっています。
トイレを作ろう
このタイミングでトイレ用の個室を作っていきます。
ボードに比べたらストレスフリーな木工です。狭くはありますが、まあ一般的なサイズの個室にすべく枠を組み、プライバシーを考慮して遮音シートを張っておきました。
断熱ではなく吸音効果に期待して余っていたロックウールを詰め込んでおきます。そして例によってボードを張り個室が完成しました!
トイレではないですが、ついでにトイレ脇の収納スペースになるエリアに仕切り壁を作っておきます。仕切りの手前側がキッチンになる予定です^^
パテも地獄
この辺の作業全部地獄じゃねえか!いやマジで。
パテ作業ではこのような道具たちを使用しました。パテは思ったより使いますが、実際にやってみないと必要量が分からないので、その辺は各々調整お願いします(自分は20kgくらいだったかな?)。
パテは大抵粉の状態で売ってるので、セメント的な感じで水で練って使用します。トレーは適当に100均で買いましたが、ツルツルで柔らかい材質がGOOD👍
ビス頭はただ埋めればいいですが、ボードの境目は地震や経年で裂けたりするのでメッシュテープで繋いでからパテを塗るようにしました。
窓部分の角はコーナー補強テープを使用して保護します。ボードの出隅になる部分には基本的にこのようなものが使われてると思います。
この商品、テープとは言っていますが粘着力が弱いのでタッカーで固定しています。まあ、ボードが汚れてるせいだと思いますがね…。
上からパテを塗りますが、パテの食いつきも良くないので苦労しました。衝撃を与えるとポロポロ剥がれてしまうので、クロスを貼るまでは注意が必要です。
続いて均し作業です。ハンドサンダーも買ったんですが、とても手に負えないのでランダムサンダーをガンガン使いました!
ボードもそうですが、こちらもかなり粉が舞うので防じんマスク必須です!
ここで手を抜くとクロスの上から凸凹がはっきり見えます!自分の小屋は凸凹がはっきり見えています!まあ、均しが足りないというよりはパテ盛りが足りないわけですが…。
おわりに
粉まみれになってるうちになんとか下地作りを終わらせる事ができました!(というか限界)
小屋作りが落ち着いた現在、どう思い返してもこの辺の作業が最凶でした…。この規模であっても二度とやりたくないですね。
次回はおそらく小屋作り最終回です!クッションフロア、クロス張りなど仕上げの内装を紹介していきますので、また懲りずにお待ち下さいm(_ _)m
未完にならないことを祈るばかり!